今回のWWDC 2007のone more thing・・・は?

今回のWWDC 2007「(ワールドワイドデペロッパカンファレンス(Apple、マックの世界開発者会議 2007」では期待されたマックの新機種の発表はありませんでした。
事前のうわさには新しいiMac(さらに薄くなった新デザイン)が発表されるとか、新しいコンシューマーデスクトップ機(PowerMac7600シリーズのようなモノなのでしょうか?)が発表されるとか、新しいミッドレンジクラスのノートブックが発表されるとか、色々あったのですが、すべて噂にすぎませんでした。
まぁ新iMac以外はかなり現実離れだと思いますので、今後も可能性は低いと思います。新iMacについては今年中には発表されることと思います。

で、マックの発表会といえば、CEO、スティーブ・ジョブズの基調講演。
この基調講演の一番最後、ひととおり色々な説明をし終わった後で「one more thing・・・」、つまり最後にもう一つ、といって予想もつかないような隠し玉を発表し、講演を聞きに来た熱狂的マックユーザーのみならず世界のマックユーザーを喜ばせていますが、この「もうひとつ・・・」、今回の隠し玉はソフトウェアーの発表で、ウェブブラウザー「safari」のwindows版の提供開始ということでした。

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この「Safari」とは、レンダリングエンジンにKDEのKonquerorオープンソースプロジェクトで使われているKHTML をベースとするApple WebKit(Apple WebCore)を採用した、MacOS 10.3以降の標準ウェブブラウザーとなっているものです。タブブラウジング機能も搭載されていて最近のブラウザとしては一通りの機能を備えているものです。

今回発表された、Safari3 for windowsは、Appleの発表によると、Internet Explorer 7の2倍高速で、Firefoxの1.6倍の高速とのことです。本当ならばかなり快適なモノになるはず。

実際にダウンロードして使用(CeleronD_2.8GHz(335)、メモリー512MB、WindowsXの環境)してみましたが、ベータ版、英語版しかない(アップル日本語ページでダウンロードしても英語版がダウンロードされます)ということで、日本語のページはほとんど表示できませんでした。(きちんと表示できるサイトを探すのは至難のわざではないでしょうか?)

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このサイト、picoも表示はできず、文字化けの嵐でした。

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アップルのWindows版Safariについての日本語での紹介ページはほとんど真っ白。

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日本人の大定番、Yahooでもご覧の通り文字化けです。

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Yahoo、USは問題なく表示しているようです。

速度に関しもAppleの発表どおりに劇的に高速と言うわけではありませんでした。
普通の速度かな、といった感じです。
ベータ版ですので正式日本語版の発表の際に改めて確認したいと思います。

使用感はFirefoxにかなり近い使い心地で、Mac版のSafariと同等の使い勝手です。
ただし、今回のベータ版では今のところブックマーク関連の操作をすると100%の確率で制終了してしまうので評価できずじまいです。

現在、ブラウザーのシェアーはインターネットエクスプロラー(IE)が約78%、Firefoxが15%、Safariが5%、その他が2%とのことですが、今回のWindows版の発表でSafariのシェアーは拡大するのかは今後要注目です。ただ、いくら機能が優れていても「Safari」のシェアーが大幅に増えると言うことはむづかしいとは思いますが・・・。。

また、WEBデザイナーの方々は最近やっとブラウザーが落ち着いてきたところに、インターネットエクスプローラーver.7の登場だけでも面倒なのに、またいろいろとやっかいなことが増える・・・と思っているかもしれません。

アップル – Safari 3 パブリックベータ:(アップル)

Mac OS Xの標準ウェブブラウザ「Safari」、ついにWindows版が登場:(GIGAZINE)

WWDC 2007 スティーブ・ジョブズ キーノート:(engadget japan)

Safari for Windows betaで日本語表示する方法:(最速インターフェース研究会)

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